第38回上映会 「標的の村」

第38回上映会 2015年2月28日(土)

横浜市西公会堂 作品『標的の村』

2013年/日本/ドキュメンタリー/91分/ブルーレイ上映
監督:三上智恵/統括プロデューサー:賀数朝夫/プロデューサー:謝花  尚

撮影:寺田俊樹/ナレーション:三上智恵/音楽:上地正昭/音声:木田  洋

編集:寺田俊樹、新垣康之/構成:松石  泉 / 題字:金城  実/タイトル:新垣政樹

標的の村
©琉球朝日放送

[日時]2015年2月28日(土)

  1回目上映 11:00~12:31 (10:30開場)
  ロビー交流会 12:35~12:55
  2回目上映 13:00~14:31 (12:30開場) 

  3回目上映 14:40~16:11 (14:10開場)

 
[会場]横浜市西公会堂
    (横浜駅西口徒歩10分/相鉄線平沼橋駅徒歩8分/岡野町バス停5分)
 
[入場料]一般:前売1,000円/当日1,300円
       横浜キネマ倶楽部会員:無料/賛助会員:800円
       障がい者:1,000円 (介助者1名無料)

[ゆうちょ振込による前売り購入]
   2月26日(木)迄に、ゆうちょ口座にて前売りを受付いたします。
   前売り料金(1,000円)を以下の口座へご入金ください。
   チケットは、当日受付にてお渡しいたします。
   ゆうちよ銀行総合口座  記号 10200 番号 22932931
              加入者名:ヨコハマキネマクラブ
 
[チケットぴあ](Pコード:553-733)(購入は、2月25日迄です)
   チケットぴあ 
  「セブン-イレブン」「サークルK・サンクス」でチケットの発券ができます。

 

[プレイガイド]
   有隣堂伊勢佐木町本店  TEL 045-261-1231
   高橋書店(元町)    TEL 045-664-7371
   シネマジャック&ベティ TEL 045-243-9800
 
[主催・問合せ]横浜キネマ倶楽部 080-8118-8502 (10~22時)

【作品紹介】

 アメリカ軍・普天間基地が封鎖された日
 全国ニュースから黙殺されたドキュメント

標的の村
©琉球朝日放送

日本にあるアメリカ軍基地・専用施設74%が密集する沖縄。5年前、新型輸送機「オスプレイ」着陸帯建設に反対し座り込んだ東村(ひがしそん)・高江の住民を国は「通行妨害」で訴えた。反対運動を委縮させるSLAPP 裁判だ。[※1]わがもの顔で飛び回る米軍のヘリ。自分たちは「標的」なのかと憤る住民たちに、かつてベトナム戦争時に造られたベトナム村[※2]の記憶がよみがえる。10万人が結集した県民大会の直後、日本政府は電話一本で県に「オスプレイ」配備を通達。
そして、ついに沖縄の怒りが爆発した。


※1 SLAPP裁判
国策に反対する住民を国が訴える。力のある団体が声を上げた個人を訴える弾圧・恫喝目的の裁判をアメリカではSLAPP(Strategic Lawsuit Against Public Participation)裁判と呼び、多くの州で禁じられている。
※2 ベトナム村
1960年代、ベトナム戦を想定して沖縄の演習場内に作られた村。農村に潜むゲリラ兵士を見つけ出して確保する襲撃訓練が行われていた。そこで高江の住民がたびたび南ベトナム人の役をさせられていた。

標的の村
©琉球朝日放送

2012年9月29日、強硬配備前夜。台風17号の暴風の中、人々はアメリカ軍普天間基地ゲート前に身を投げ出し、車を並べ、22時間にわたってこれを完全封鎖したのだ。この前代未聞の出来事の一部始終を地元テレビ局・琉球朝日放送の報道クルーたちが記録していた。真っ先に座り込んだのは、あの沖縄戦や米軍統治下の苦しみを知る老人たちだった。強制排除に乗り出した警察との激しい衝突。闘いの最中に響く、歌。駆け付けたジャーナリストさえもが排除されていく。
そんな日本人同士の争いを見下ろす若い米兵たち……。     

標的の村
©琉球朝日放送

本作があぶりだそうとするのは、さらにその向こうにいる何者かだ。復帰後40年経ってなお切りひろげられる沖縄の傷。沖縄の人々は一体誰と戦っているのか。抵抗むなしく、絶望する大人たちの傍らで11才の少女が言う。「お父さんとお母さんが頑張れなくなったら、私が引き継いでいく。私は高江をあきらめない」。奪われた土地と海と空と引き換えに、私たち日本人は何を欲しているのか?

                     (映画『標的の村』公式サイト)

2月28日第38回上映会『標的の村』は、無事終了いたしました。

今回の上映会開催につきましては、横浜市教育委員会の後援を得て開催いたしました。
なお、2月上旬、新聞各紙で横浜市教育委員会の後援に関して報道がありました。
事実関係は、2月上旬に、市民などから横浜市教育委員会へ上映会の後援を疑問視する趣旨の電話やメールがあったことを受け、横浜市教育委員会担当者と調整の上、後援の表記方法について一部、教育委員会の要請に協力することといたしました。
この件については上映会におきまして、当倶楽部会長より、ご来場の皆様へも報告させていただきました。


上映作品やそれを取り巻く情勢の評価は、作品をご覧になった方が、ご判断されることです。
当倶楽部では、今後とも、主催者としての自主性と様々な観点に基づき、良い作品を選定し、関係先の協力を得ながら、上映会を開催してまいります。
皆様のご協力と、上映会へのご参加を今後共よろしくお願い申し上げます。

また、『標的の村』監督の三上智恵様から、来場の皆さまへメッセージが届けられ、上映会にて紹介させていただきました。
三上監督のご了解を得て、以下に監督からのメッセージを掲載いたします。

<引用開始>
キネマ倶楽部主催の上映会にお越し下さった皆さんへ
「標的の村」のまとめ役を務めました三上智恵です。本日は上映会に足を運んでいただきまして誠にありがとうございます。

今回の横浜での上映会は、全国的にも注目を集めています。産経新聞に始まり朝日新聞、毎日新聞と通信社が、横浜市教育委員会が後援を取りやめたいと申し出たという対応について報道しています。

今回の後援取り消しが、一体何を意味するのか。
特定秘密保護法はじめ、安倍政権が国民から声を奪い、思考を奪う御し易い社会を目指している中で、何が壊されようとしているのか。
それに気づいて動き出す人がどれだけいるかが、今の国民の力であり、希望です。
ですから私は、今日の会場が満杯になっていることを祈っています。横浜市民が、あらゆる形で自分たちの生きる社会の課題を口にし、表現し、学び合う。全<自由のはずです。
その機会を誰かにジャッジされ、目隠しされ、監視されたり黙殺されたりする社会を望まないのだということを、この会場を埋めた人々の熱気で証明して欲しい。勇気も行動力もある市民が横浜にたくさんいることを内外に高らかに示してほしい。そう願っています。

教育委員会が、慌てて差し伸べた手を引っ込めるような映画の上映会に来てくださった皆さんは、こんにちの状況を憂い、これから降りかかる危機の矛先がたとえ、沖縄や、福島であったとしても、自分のこととしていてもたってもいられなくなる。そういう優れた感性の持ち主だと思います。
私はそういう方々に向けて。助けてください。一緒に考えてください!と叫ぶ方が沖縄の長年の苦しみを解決する早道だと考え、映画という形にしました。目下次の映像作品を作っています。辺野古が舞台になる次の作品も、7月に公開しますので是非注目してください。

これからますます、差し障りのないものが歓迎され、波紋を広げる言動が敬遠され萎縮が進む社会になっていくと思います。
そんななかで今回の作品「標的の村」も、私の放送局生命をかけて、刺し違えて社外に出るくらいの覚悟で作った映画です。命がけで作った作品を、皆さんもあらゆる覚悟を持って見に来てくださったことに敬意を表します。
そして、会場に集まった皆さんの隣の方も同じ意識を持った仲間なので、是非、手を取りあって、身の回りの問題、沖縄の問題、世界中の問題に一緒に向き合っていけたら素敵だと思います。映画を通してみなさんと繋がったことに感謝します。ありがとうございました。

2月28日
みかみちえ
<引用終わり>

第38回上映会「標的の村」チラシ(表)

第38回上映会「標的の村」チラシ(表)

第38回上映会「標的の村」チラシ(裏)

第38回上映会「標的の村」チラシ(裏)

第38回上映会『標的の村』チラシ
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映画『標的の村』チラシ(表・裏)_20141228.pdf
PDFファイル 1.2 MB
横浜キネマ倶楽部第38回会報20150228
横浜キネマ倶楽部 2015年2月28日 第38回上映会 『標的の村』会報
第38回会報-all8.pdf
PDFファイル 4.6 MB