第50回記念上映会 2018年6月9日(土) |
横浜市南公会堂 作品『ふるさと』 |
講演決定!!!
登壇者:神山征二郎監督 (都合により予告なく変更となる場合があります。)
1983年 / 日本映画 / カラー / 106分 / DVD上映
[キャスト] 加藤嘉、長門裕之、樫山文枝、浅井晋、前田吟、樹木希林、花澤徳衛、
鈴木ヒロミツ、樋浦勉、岡田奈々、篠田三郎、市原悦子(ナレーター)
[スタッフ] 監督・脚本:神山征二郎
原作:平方浩介『じいと山のコボたち』
音楽:針生正男
製作:大澤豊、後藤俊夫
[日時]2018年6月9日(土)
神山監督講演 12:50 ~ 13:50
上映 2回目 14:10 ~ (13:40開場)
[ゆうちょ振込による前売り購入]
6月7日(木)迄、ゆうちょ口座にて前売りを受付いたします。
前売り料金(1,000円)を以下の口座へご入金ください。
チケットは、当日受付にてお渡しいたします。
ゆうちよ銀行総合口座 記号 10200 番号 22932931
加入者名:ヨコハマキネマクラブ
[Peatix(ピーティックス)]でもチケットが購入できます
イベント名:横浜キネマ倶楽部 第50回記念上映会「ふるさと」
イベントコード:361792
【作品紹介】
ぼくの村がなくなる
自然は限りなく美しく 哀しみは限りなく深かった
第13回モスクワ国際映画祭 最優秀男優賞(加藤嘉)受賞作品
【解説】
一つの村が消える・・・一つの命が消えていく・・・ダム建設の為に水中に没していく小さな村。その村で最後の夏を過ごした少年の記憶。大きな自然を本当に身近に感じられる素晴らしい映像と、その中で対話する少年と老人の素朴な人間関係が、失われていくものへのせつない思いを呼び覚ます。製作期間、実に三年。失われゆく故郷の四季を永遠の映像に刻み付けた日本映画史に輝く不朽の名作。黒澤明も激賞した加藤嘉の演技は国際的にも評価され、第13回モスクワ国際映画祭最優秀男優賞をはじめ、国内外で多くの賞を受賞。
【物語】
岐阜県徳山村−まもなくダムの底に沈む村。その村に住む村山伝三は妻を亡くしてから急に認知症が進み始めた。離村を間近に控え心せわしい息子の伝六とその妻の花は伝三の病に付き合っている暇はない。しかし、孤独をつのらせる伝三の認知症は日毎エスカレートするばかりだった。そんな中、隣に住む千太郎が伝三にあまご釣りの伝授を頼む。千太郎との触れ合いで伝三の病状も回復に向かうのだが・・・・
【祖国】 ───────────── 神山征二郎
四十年前、祖国の名のもとに散っていった数百万の若い兵士がいて、その死に泣いた母たちがいた。“祖国”という言葉のもつイメージは今もその苦く悲しい響きがつきまとう。少なくともあの戦争をくぐりぬけてきた者ならば誰の胸の中にも消えることなく不滅のネガチィブとして焼きついている。だが、私はこの“祖国”という言葉が好きである。この言葉がもつ甘美で香しいひびきは、それを耳にし、目にした時、一時に私を無限に近い大きさで、文字どおり限りのないやさしさの中に包んでくれるのである。わが祖国は日本であり、岐阜であり、西郷村であり、その字八王子であり、その一隅の神山家であり、母である。祖国は故郷、ふるさとである。この作品を企画するに当って、その当初題名をめぐって、関係各位の間で異論が立った。立ったというより百出したと言った方が正確かも知れない。映画の製作は巨額の予算を投じるもの故に、心配し、また監督といえ
ども営業的な観点を無視することは出来ない。だが、この作品に関しては私は頑迷なまでに“ふるさと”にこだわった。理由というよりも、“ふるさと”でなければこの映画は存在し得ないと考えていた。映画『ふるさと』は祖国のための、私自身のための大切な仕事であった。(公開当時のパンフレットより抜粋)
第50回記念上映会「ふるさと」チラシ 表
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第50回記念上映会「ふるさと」チラシ 裏
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