第68回上映会 2022年5月4日(水・祝) 横浜市南公会堂(南区総合庁舎内3階) 作品 『木靴の樹』 |
巨匠エルマンノ・オルミ監督作品
カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞!!
伝説の名作が44年の歳月を経て今蘇る!
1978年/イタリア/カラー/スタンダード/ 187 分/ブルーレイ上映
監督・脚本・撮影・編集:エルマンノ・オルミ
音楽:ヨハン・セバスチャン・バッハ
オルガン演奏:フェルナンド・ジェルマーニ
美術:エンリコ・トヴァリエリ
衣装:フランチェスカ・ズッケリ
製作:アッティリオ・トリチェッリ
出演:ルイジ・オルナーギ、フランチェスカ・モリッジ、オマール・ブリニョッリ
[日時]2022年5月4日(水・祝)
事前学習交流会:11時40分 ~ 12時00分(上映前:入替制)
上 映(1回のみ):13時00分 ~ 16時07分(12時30分 開場)
[会場]横浜市南公会堂 (南区総合庁舎内3階)
[入場料]前売1,000円/当日1,300円
障がい者:1,000円 (介助者1名無料)
[プレイガイド]
有隣堂伊勢佐木町本店 TEL 045-261-1231
高橋書店(元町) TEL 045-664-7371
いづみ書房 TEL 045-241-1104
シネマ・ジャック&ベティ(黄金町) TEL 045-243-9800
横浜シネマリン(長者町) TEL 045-341-3180
岩間市民プラザ(天王町) TEL 045-337-0011
[後援]横浜市教育委員会
[主催・問合せ]横浜キネマ倶楽部 080-2554-8023 (10~18時)
【作品紹介】
【解説】
カンヌ国際映画祭最高賞パルム・ドールを始め、世界の映画賞を受賞。1978年、カンヌ国際映画祭の公式上映では、 2,000 名を超える観客がスタンディングオベーションを贈り、審査員全員一致でパルム・ドールに決定。その後も、米・ニューヨーク批評家協会外国語映画賞、仏・セザール賞外国語映画賞など、各国の映画賞を総なめし、日本でも大きな反響を呼んだエルマンノ・オルミ監督のイタリア映画『木靴の樹』が、四半世紀ぶりにスクリーンに戻ってきます。世界の巨匠エルマンノ・オルミ監督の長き映画人生における金字塔。名もなき人々に向けるやさしく深い眼差し。社会の不条理への静かな告発。
【物語】
19世紀末、 北イタリア、ロンバルディア地方ベルガモ。4家族が一緒に農場に住み込んでいる。彼らは貧しく、この農場の土地、住居、畜舎、道具、そして樹木の1本1本に至るまで、ほとんど全て地主の所有に属し 、彼らがあげる収穫の 3 分の 2 は地主の物となる。物語は4家族のエピソードが絡み合ってすすんでゆく。バティスティは、ドン・カルロ神父のたっての勧めで、息子のミネクを小学校にあがらせる決意をした。農家の子どもを学校にあげるというのは、農村では異例のことだった。「こどもを学校にあがらせるなんて聞いたらみんながなんていうだろうか?」ルンク未亡人は、夫に先立たれたあと、洗濯女をしながら6 人の子どもたちを養っている。牛の世話と耕作は長男のペピーノとアンセルモじいさんが 受け持ち、上の娘ふたりは村で洗濯の注文を受けてくる。ペピーノは、 まだ15 歳だが、家計を助けるためこの冬からとうもろこし製粉工場に勤めることにした。 アンセルモおじいさんは、雪の日に、ニワトリの糞を地面に撒き、春になったら苗を植えて一番トマトを収穫できるように準備している。雪が降って大地が凍えても、ニワトリの糞を撒いた地面だけは冷えないからだ。その秘密は末娘のベッティーナだけが知っている。ある日、ドン・カルロ神父は、ルンク未亡人の窮乏を見かねて、下の子ふたりを養育院に預けるよう提案した。長男のペピーノにだけこのことを相談すると 、彼は夜も昼も働くから皆で一緒にいようという。この言葉に彼女はなにもいえなくなった。待ちわびた春が来て、子どもたちが大地を駆け回る頃、ルンク家の牛が病気にかかった。獣医は手遅れだと言ったが、ルンク未亡人はあきらめず、礼拝堂で祈りをあげた。 その祈りが神に通じたのか、牛はやがて回復した。やがて、アンセルモおじいさんのトマトは、他の畑より1 週間早く実を結んだ。おじいさんとベッティーナはその年初めての真っ赤なトマトを町へ売りに行った。秋になって最初の霧が出ると、冬仕事が始まる。とうもろこしの軽量の日が来ると、けちなフィナールは、例年のように馬車の引き出しにいっぱい小石をつめこんで軽量をごまかした。その年の収穫は豊作で、地主は蓄音機を買った。彼はよく息子のウスティとつかみあいの親子喧嘩をしたが、これは日常茶飯事のことだった。 聖母 祭の日、村の広場にメリー・ゴーランドが設けられた。生まれて初めて政治演説集会を見物していたフィナールは、人込の下の地面に金貨を一つ見つけた。彼は農場に戻り、 金貨を馬の蹄の泥の中にそれを隠し、ひとりほくそ笑んだ。ある朝、彼は金貨がなくなっていることに気付いたフィナールは、逆上して馬を殴りつけたが、逆に馬に追いまわされ蹴り殺されるそうになった。恐怖のあまり寝込んだフィナールは、治療のため医者ではなく祈祷師を呼んだ。
第68回上映会「木靴の樹」チラシ 表
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第68回上映会「木靴の樹」チラシ 裏
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