第70回上映会 「裸の島」

第70回上映会 2022年9月17日(土)

横浜市南公会堂

作品『裸の島』

新藤兼人 生誕110年・没後10年記念上映会

モスクワ国際映画祭グランプリ受賞

メルボルン国際映画祭グランプリ受賞

マンハイム映画祭グランプリ受賞

リスボン映画祭銀賞受賞

ベルリン国際映画祭セルズニック銀賞受賞

ブルーリボン賞企画賞受賞

瀬戸内海の孤島に生きる夫婦のよろこびと、かなしみ・・・・・・

                  これはあなたの生活の映画詩

 1960年/日本映画/モノクロ/95分/DVD上映 

【出演】

 乙羽信子/殿山泰司/田中伸二/堀本正紀

【スタッフ】

 監督・脚本/新藤兼人、製作/新藤兼人・松浦榮策、美術/新藤兼人、撮影/黒田清巳、

 音楽/林光、照明/永井俊一、録音/丸山国衛、編集/榎寿雄、効果/大野松男、

 助監督/勝目貴久

[日時]2022年9月17日(土)

  上映(1回のみ上映) 14:00 ~ 15:35 (13:30開場)

  交流会(上映後)    15:35 ~ 16:05

[会場]横浜市南公会堂 

          (市営地下鉄「阪東橋」駅 徒歩 約8分・京浜急行「黄金町」駅 徒歩 約14分)

[入場料]前売1,000円/当日1,300円

       障がい者:1,000円 (介助者1名無料)

[チケットぴあ](Pコード:552-322

    チケットぴあ

  「セブン-イレブン」でチケットの発券ができます。

   購入は9月16日(金)迄となります。 

[プレイガイド]

   有隣堂伊勢佐木町本店      TEL 045-261-1231

   高橋書店(元町)        TEL 045-664-7371

   いづみ書房           TEL 045-241-1104

   シネマジャック&ベティ(黄金町) TEL 045-243-9800

   横浜シネマリン(長者町)    TEL 045-341-3180

   岩間市民プラザ(天王町)    TEL 045-337-0011

[後援]横浜市教育委員会

[主催・問合せ]横浜キネマ倶楽部 080-2554-8023(10~18時)

【作品紹介】

©近代映画協会
©近代映画協会
【解説】 

小さな島の荒れ地を耕して作物を育てる夫婦。島には水が出ず、夫婦は近くの島から毎日何回も桶に水を汲んで来なければならない。水の入った重い桶を前後に下げた天秤棒を担いで、二人は黙々と急な坂を登って行く。夫婦には二人の男の子があり、夫婦が働いている間、上の子は小学校で授業を受け、下の子は島の自然の中で遊ぶ…人間が生きること、働くことを、一言の台詞もなく、美しい映像と美しい音楽のみで語ったこの実験的な作品は、近代映画協会が解散を覚悟して念願の企画を実現させたものである。ロケ地となる広島県三原市沖合の宿弥島(すくねじま)に一九五八年六月から実際に作物を育てる実験をした上、一九六〇年一月に麦踏みのシーンから撮影開始。同年六月二十七日から本格的撮影に入った。製作費五百万円、スタッフは十三名、職業俳優は二人だけで後は現地の人々が出演している。撮影日数四十九日、ダビング四十日を経て、十月に完成。しかし完成した映画は大手映画会社の配給網に乗せることが出来ず。同年十一月二十三日、東京のテアトルハイツを始め全国の劇場で、近代映画協会の自主配給によって上映された。だがモスクワ国際映画祭に出品された『裸の島』は最高位のグランプリを受賞し、一躍世界的な注目を集めるようになった。そして世界六十四カ国に売れて独立プロ・近代映画協会の経営が立ち直った話は今でも伝説的に語られている。主演の二人、乙羽信子と殿山泰司は新藤映画のレギュラーであり、乙羽信子(新藤兼人と一九七八年に結婚)は近代映画協会の同志でもある。 

 

監督:新藤 兼人(しんどう・かねと)

1912年4月22日 広島県生まれ。映画監督。第二次大戦で海兵団に召集、宝塚海軍航空隊で終戦を迎え松竹大船撮影所に復帰後、『安城家の舞踊会』など脚本家としてヒット作を連発、1950年独立プロダクションの先駆けとなる近代映画協会を設立。1951年『愛妻物語』で監督デビュー数多くの社会的テーマを打ち出した作品で日本映画界に貢献。2012年5月29日逝去。

 

©近代映画協会
©近代映画協会

監督作品47本

愛妻物語(1951)雪崩(1952)原爆の子(1952)縮図(1953)女の一生(1953)どぶ(1954)狼(1955)銀心中(1956)流離の岸(1956)女優(1956)海の野郎ども(1957)悲しみは女だけに(1958)花嫁さんは世界一(1959)第五福竜丸(1959)らくがき黒板(1959)裸の島(1960)人間(1962)母(1963)鬼婆(1964)悪党(1965)本能(1966)性の起源(1967)藪の中の黒猫(1968)強虫女と弱虫男(1968)かげろう(1969)裸の十九才(1970)触角(1970)鉄輪(1972)讃歌(1972)心(1973)わが道(1974)ある映画監督の生涯 溝口健二の記録(1975)竹山ひとり旅(1977)ドキュメント8.6(1977)絞殺(1979)北斎漫画(1981)地平線(1984)ブラックボード(1986)落葉樹(1986)さくら隊散る(1988)濹東綺譚(1992)午後の遺言状(1995)生きたい(1999)三文役者(2000)ふくろう(2004)石内尋常高等小学校 花は散れども(2008)一枚のハガキ(2011)

【会報】第70回上映会『裸の島』(2022年09月17日).pdf
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第70回上映会「裸の島」チラシ 表
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第70回上映会「裸の島」チラシ 裏
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映画『裸の島』チラシ.pdf
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