第19回上映会 |
扉をたたく人 the Visitor
日 時:5月29日(土) ①11:00 ②15:00
会 場:横浜市西公会堂
(横浜駅西口徒歩10分/相鉄線平沼橋駅徒歩8分/TEL045-314-7733)
講 演:植草信和さん(元キネマ旬報編集長) 13:00~14:00
交流会:14:10~14:40(植草さんを囲んで)
後 援:横浜市教育委員会
作品紹介:
2007年/アメリカ/104分/監督・脚本:トム・マッカーシー/プロデューサー:
メアリー・ジェーン・スカルキス、マイケル・ロンドン/撮影監督:オリヴァー・
ボーケルバーグ/配給:ロングライド
出演:リチャード・ジェンキンス、ヒアム・アッバス、ハーズ・スレイマン、ダナ
イ・グリラ
新しい人生の扉を開くのは、予期せぬ訪問者
コネティカットにある大学の経済学教授ウォルター・ヴェイル、62歳。愛する妻に先立たれて以来、すべてに心を閉ざし孤独に生きていた。ただ惰性のように大学へ行き、何年も変わらぬ講義をする。同僚や生徒ととも関わりを持とうとしない。
そんなウォルターが、学会に出席するためニューヨークへ出張することになった。久しぶりに別宅のアパートを訪れると、そこには見ず知らずの若いカップルがいた。シリア出身のジャンベ奏者タレクとセネガル出身の恋人ゼイナブ、ふたりは騙されてここに住んでいたのだ。永住許可証を持たず、途方に暮れるふたりを、しばらく部屋に泊めることにした。そこで、タレクからジャンベを習い始めたウォルターは、これまでにない心の高揚を感じたのだった。ふたりはジャンベを通じて友情を深めていく。
その矢先、タレクはひょんなことから、ウォルターの目の前で不法滞在を理由に拘束されてしまう。
9・11以降の扉を閉ざしたニューヨーク
2001年の9・11テロ以降、アメリカは移民希望者や不法滞在者に対して厳しい措置を取るようになった。「人種のるつぼ」と言われたニューヨークでさえもだ。しかしウォルターは、新天地を求めてアメリカにやってきた文化も年齢も職業も異なる、その人々との出会いにより、心の奥底に眠っていた人間らしさを取り戻し、再び生きる意味を見出すのだ。
主演はリチャード・ジェンキンス。現在ハリウッドでもっとも多くの出演依頼を受ける実力派俳優。俳優生活40年目にして初の主役でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。
監督・脚本はトム・マッカーシー。監督としては本作が2作目だが、『父親たちの星条旗』など数多くの出演作を持つ俳優でもある。長年尊敬していたリチャー・ジェンキンスのために、ウォルターという人物を書き上げた。