第23回上映会 |
冬 の 小 鳥 Une Vie Toute Neuver
日 時:5月28日(土) ①11:00~ ②14:30~(各回30分前開場)
12:40~13:50 原田健秀さん(岩波ホール)講演 決定!!
質問タイムあり!! 会 場:横浜市西公会堂
(横浜駅西口徒歩10分/相鉄線平沼橋駅徒歩8分/TEL045-314-7733)
後 援:横浜市教育委員会
作品紹介:
2009年/92分/韓国=フランス/監督・脚本:ウニー・ルコント
出演:キム・セロン、パク・ドヨン、コ・アソン、パク・ミョンシン、オ・マンソク、ソル・ギョング、ムン・ソングン
悲しみを乗り越えて、明日へと羽ばたく少女。
誰もがその幸せを願わずにはいられない。
1975年、韓国ソウル郊外。
よそ行きの服を着せられて、9歳の少女ジニが、
旅行のつもりで父に連れられてきた所は、児童養護施設だった。
父は必ず迎えにくると強く信じるジニは、
頑なに周囲と馴染もうとせず、反抗や抵抗を繰り返すが…。
『冬の小鳥』は突然予想もしなかった状況に投げ込まれた少女の、孤独な魂の旅を描いている。大好きな父に捨てられた少女は、たった一人で絶望、怒り、孤独と向き合い、やがて運命を受け入れ、新たな人生を歩む決意をする。
本作では少女ジニの存在感が圧倒的だ。「もう一度会いたい」と、彼女が祈るように父の迎えを待ち続けるひたむきな姿に心を揺さぶられる。そして痛みや苦しみもいつの日か過ぎゆくものであることを、この9歳の少女は教えてくれるのだ。
実際に韓国から養子としてフランスに渡ったウニー・ルコント監督の実体験から生まれたという本作。バタークリームのケーキ、おかっぱ頭にアップリケのついたセーター、1975年の生活描写は、昭和の風景にも似て懐かしい。「ほとんどの部分は創作だが、9歳だったときの心のままに書いた」と監督が語る通り、ジニをとおしてスクリーンに焼き付ける感情は、嘘偽りのないものだ。だからこそ映画は強烈な説得力をもって、観る者を深く感動させる。
(映画『冬の小鳥』公式サイト)
5月28日『冬の小鳥』無事終了しました
5月28日、横浜市西公会堂において、第23回上映会『冬の小鳥』が開催されました。入場者はちょっと少なめ、250名という結果でした。震災後、また会員制導入後初めての上映会でしたので、健闘したのではないかと思います。
講演には、この映画を最初に劇場公開した岩波ホールの原田健秀さんにお越しいただき、『冬の小鳥』を上映にこぎ着けるまでのエピソードや、岩波ホールの作品選定、今まで上映した作品のエピソードなどを、今の映画界の現状も交えつつ、じっくりお話しをしていただきました。原田さんの映画に対する熱いものを感じ取ることが出来た講演でした。原田さんは、講演終了後もロビーでしばらく運営委員と歓談、映画のこととなると話が止まりません。こういう方に日本の映画界は支えられているのだと実感しました。
地味ではあるけれど、良い作品、良い上映会でした。ご来場いただいた皆さんありがとうございました。
なお、当日会場で皆様にお願いした“被災地へ移動上映会で映画を届けるための募金”は、合わせて29,540円になり、コミュニティシネマセンターと全国映画センターにそれぞれ半分ずつ送金させていただきましたので、ご報告いたします。
以下は上映会ロビーの風景です。