2015年
8月
15日
土
第40回上映会 「野のなななのか」
第40回上映会 2015年8月15日(土) |
横浜市神奈川公会堂 作品『野のなななのか』 |
2014 年/日本/カラー/ブルーレイ上映/171 分
監督:大林宣彦
原作:長谷川孝治「なななのか」
脚色:内藤忠司/大林宣彦
音楽:山下康介
出演:品川 徹/常盤貴子
村田雄浩/松重 豊/柴山智加/山崎紘菜/窪塚俊介/寺島 咲/内田周作/細山田隆人/
小笠原真理子/イ・ヨンスク/大久保運/小磯勝弥/斉藤とも子/原田夏希/猪股 南/
相澤一成/根岸季衣/パスカルズ/芦別市のひとびと/安達祐実/左時 枝/伊藤孝雄
[日時]2015年8月15日(土) 終戦記念日
[ゆうちょ振込による前売り購入]
8月13日(木)迄に、ゆうちょ口座にて前売りを受付いたします。
前売り料金(1,000円)を以下の口座へご入金ください。
チケットは、当日受付にてお渡しいたします。
ゆうちよ銀行総合口座 記号 10200 番号 22932931
加入者名:ヨコハマキネマクラブ
【作品紹介】
解説として。大林宣彦(映画作家)
表の写真は、撮影中にふと閃いて実現させたもので、共演予定の無い二人の女優さんが見詰め合う事で、本編の主題を焙り出す象徴的な場面となった。背景の絵を描いた老人は物語の発端で死を迎え、本来は登場しない筈だったが、演じた品川徹さんは全編出ずっぱりの主役である。脚本作りから撮影、編集から音入れに至る作業の間、僕は常に我が潜在意識の呼ぶ声に耳を傾け、そこから永く眠った儘の日本の記憶を掘り起こそうと努めていた。その記憶とは北海道は樺太の戦争史である。
3・11 以降、僕は新潟県長岡市での市民映画『この空の花-長岡花火物語』で、米英中との我が国の敗戦後史を繙いて来た。戊辰戦争敗戦から続くこの里の、中越地震による被災を含めての “痛み” から学んだ知恵の実を、日本再生の糧にするべく、アートのジャーナリズムを興そうという試みである。そして今回、その姉妹編として北海道は芦別の市民映画として、ソ連側との敗戦後史を学び直す。古里映画作家として関って来た『芦別映画学校』20年目の約束として、市民と共に発信する未来への祈りである。
物語
雪の北海道芦別市、現代。風変わりな古物商《星降る文化堂》を営む元病院長、鈴木光男(品川徹)が 92 歳で他界した。散り散りに暮らしていた鈴木家の面々が葬式のために古里・芦別に戻ってくる。そんな中、謎の女・清水信子(常盤貴子)が現れる。「まだ、間に合いましたか――?」。不意に現れては消える信子により、次第に光男の過去が焙り出される。1945 年8 月15 日以降も戦争が続いていた樺太で、旧ソ連軍の侵攻を体験した光男に何が起きたのか?そこには信子が持っていた一冊の詩集を買い求めたひとりの少女・綾野(安達祐実)の姿もあった。果たして信子と綾野の関係は? 明らかになる清水信子の正体とは? 生と死の境界線が曖昧な“なななのか(四十九日)”の期間に生者も死者も彷徨い人となり、やがて家族や古里がつながっていることを学び、未来を生きようと決意する。(出典:映画チラシ)
第40回上映会「野のなななのか」チラシ(表)
第40回上映会「野のなななのか」チラシ(裏)